フィルムズ - トランプル・ザ・ボーダー
2023.4.29(土) - 5.7 (日)
13:00 - 20:00
1 day-pass:¥1500 学生student:¥1000
2 day-pass:¥2000 学生student:¥1500
今年のゴールデンウィークも短編映画!
南青山に在るアートスペース、Feb gallery Tokyoとのコラボレーションゴールデンウィーク企画第二弾『films. トランプル・ザ・ボーダー』!これまでグラウンド・レベル・シネマで扱ってきた個人映画作品のアーカイブや生まれたての新作だけでなく、松本俊夫の作品をはじめとする日本のエクスペリメンタル映画、現代美術作家による映像作品など、個人が創造する「時間」の芸術の展覧会。過去から現代にわたり20人以上の作家による作品群。彼らがスクリーンに映し出す記録、物語、イメージの数々をお楽しみください。ひとつのスクリーンに現れては消えゆく数珠つなぎ上映!一日券で出入り自由のシネマインスタレーションだ!
境界線上、あるいは境界線を超える表現。
近年、多く使われているワード「分断」
白か黒か?右か左か?正義か悪か?リベラルか保守か?
決してポジティブな意味では使われないこのワード、
それが表現の分野にまで、その傾向は強まっている。
抽象か具象か?映画か映像か?エンタメかアートか?
ひいては理解できるか理解できないか?
果たしてはっきりと二つに分けて、区別する事が本当に物事の本質なのだろうか?
かねてから日本人のはっきりとしない、曖昧な言葉、態度は非難の対象に
なってきた。しかし、分ける、断言する、線を引き境界線を
作る思考、行為が事象、事物の本質から遠ざける事に繋がるのではないだろうか?
曖昧はある種の多様性である。
わかりやすさを求め過ぎると安易な区別を求める。
安易な区別は選別を生み、さらには差別を生む。
今、必要なのはカテゴライズ不要、否、不可能な表現。
数多くのクラスタを超えて、混沌と混乱の場を作り出し、
人々の心に疑問と爪跡を遺す事。
それが簡単に線を引き、わかりやすさのみを求める世界に抗う
一つの方法だと考える。
この企画が境界を曖昧にして、枠を超えて表現の解放区になる事を願って。
グラウンド・レベル・シネマ会長 白水 浩